限りある時間と体力を賢くお金で買う
こんな時、あなたならどうしますか?
●最近仕事がハードで疲労がたまってる。でも夫と子どもたちのために、もうクタクタだけど晩ご飯の支度をしなきゃ。デパ地下でお弁当や惣菜買ったり、デリバリーでピザ取っちゃダメよね。高いし、それじゃ手抜きで良妻賢母とは言えないわ。
●これから、お得意先への商談だ。プレゼン用の資料が多くて重いし、あそこの会社は最寄り駅から遠いんだよなあ。忙しいし、駅からタクシーのほうが近いし早いし使っちゃおうかなあ。でも、もったいないよなあ。
●退社後、夕方の混み合うスーパーマーケットで慌ててお買い物。今日は、豚肉が特売ね。でも卵と牛乳は、一駅先のスーパーのほうが××円も安い。体も足もヘトヘトに疲れてるし、今買った荷物が重いけど節約のためにもう一軒のほうも行こうかしら。
以上ご紹介した三人とも、真面目で頑張りやさんなので結論は、「よーし、頑張って節約しよう!」。前向き元気で節約を心がけるのは、とても素晴らしいのですが、本当に疲れている時や心と体がすり減りそうな時だけは、こう考えてはいかがでしょう。
「体力や時間をお金で買うのだ」と。
そこで心身の頑張りを使い切ってしまうと、後で本当に頑張れなければいけない時にはもう無理がきかず、ダウンしてしまうかもしれません。頑張って、頑張って、頑張ってもうヘトヘトな時こそお金を賢く使い、浮いた時間や体力を家族団らんや夫婦の会話、趣味の時間などに上手に使ってリフレッシュを図りましょう。とことん頑張ることも自分力ですが、限られた体力や精神力、時間をどううまく振り分けるかという作戦を立てること。家事の手を上手にに抜いて休息を取ることもまた素晴らしい自分力なのです。その日だけを考えれば、お金を余分に使ってしまったことはいけないかもしれませんが、1週間、1カ月の長い目で見れば、休息をうまく取ってリフレッシュしたほうが、かえって家事や育児、仕事の効率が上がるというものです。