人づき合いも頑張りすぎない
人づきあい、お得意ですか?
親類縁者、職場、住んでいるマンションの住民やご近所、子どもの学校のお友だちのお母さんたち、趣味の集まり、友人知人などなど。人が生きていく上では、さまざまな場所で多種多彩な人間関係を築いていく必要があります。人は誰でも、心理的・物理的にほかの誰かと関わり合わないと生きていけないからです。
だからこそなのでしょうか、人が抱える悩みのほとんどは、人間関係に原因があると言っても過言ではないでしょう。
自分の言いたいことがうまく伝わらない。会話やあいさつを頑張ってみたけれども。会社や近所、交友関係の中に気が合わない人、相性がよくない人がいて気が重い。生真面目な人ほど、判りおうと努力したり、友だちになろうとしても相手に気持ちが通じず、疲れ切ってしまうことがよくあります。
「誰とでも仲良く、全ての人と同じようにつきあわなければいけない」。
あなたは、そう思いこんでいませんか?
人は生まれ育った場所の歴史や文化、親の教育、今までの経験、性格などで物の考え方や生き方が大きく違います。全ての人と判りあえる、仲良くするというのは理想ではありますが、現実的には不可能です。喧嘩や絶縁をする必要はありませんが、あの人と自分は判りあえないのだと承知した上で上手に距離を取りましょう。
そして自分と考え方や趣味嗜好、生き方において共通する部分が多い人や、また逆に性格や考え方は全く違うのに、その違う部分を素晴らしい個性だと感じて惹かれる人など、自分のことを知って欲しい、相手のことがもっと知りたいと思う人とだけ、ゆっくり時間をかけて心をこめて丁寧に関係を築いていけばいいのです。人間関係においても上手に手を抜くことで、楽しく充実してイキイキ暮らすことは可能なのです。